意識してお金を使う

使っていないサブスクでお金を無駄にしない方法

要点 - 使っていないサブスクは、意志の問題ではなく、見張りの問題です。自動更新は、もう一度尋ねることなく課金するように設計されています。 - 自制心が最もうまくいかなくなるのは、自分の行動を見失ったとき。繰り返しの課金は、視界から外れるように作られています。 - 対策は、見えないものを見えるようにすること。何が更新されているかを点検し、見つけたら解約し、定期的なリマインダーを仕掛けましょう。 - ひたすら注意を払ってその場で気づく、というやり方には頼らないこと。設計のすべてが、それに逆らって働いているからです。

持っていたことを忘れていたサブスクの、いちばん腹立たしい点はお金ではありません。それが自分をすり抜けていった、という感覚です。あなたは払い続けることを決めたわけではありません。ただ、払うのを「やめる」と決める機会がなかっただけなのです。それは不注意ではありません。繰り返しの課金が、まさにそう働くように設計されているからです。そしてその設計を理解することが、お金を取り戻す第一歩です。

なぜサブスクはすり抜けるのか

自制心は、ある特定の状況でうまくいかなくなりがちです。自分の行動を見失ったとき、そして目先の便利さが、より長い目で見た目標と静かに競い合うときです(Baumeister, 2002)。これがサブスクにとって何を意味するか、考えてみてください。自動更新の要点は、もう一度「尋ねない」ことです。課金のたびに新しい判断はなく、うながしもなく、カートもなく、ためらう確認画面もありません。あるのは、背景で静かに繰り返される一行の項目だけです。

一言で言えば、そこに罠があります。サブスクとは、一度だけ下してあとは二度と目にしない支出の判断なのです。ふつうの買い物にブレーキをかけるガードレールの多く、つまりひと呼吸、二の足、「本当にこれが欲しいのか」は、その買い物に「気づいている」ことが前提です。繰り返しの課金は、あなたが気づかないよう、わざわざそう仕組まれています。無駄づかいは、あなたがお金に弱い証拠ではありません。お金があなたの注意から外れた証拠であり、それはまったく別の、そしてずっと直しやすいものなのです。

対策は見張りであって、意志の力ではない

これからは「もっと気をつけよう」と決意したくなります。それこそがうまくいかないやり方です。設計に正面からぶつかっているからです。それに、持続する意志の力に頼るどんな計画も、疑ってかかる価値があります。自制心は、ただ呼び出して配分できる貯えだ、という人気の考えは、研究者が大規模に再現しようとしたとき、持ちこたえませんでした(Hagger et al., 2016)。確実な一手は、もっと警戒することではありません。見張りを代わりにやってくれる仕組みを作ること。見えないように設計された課金が、決まったタイミングで視界に引き戻されるようにするのです。

実際には、これは短い習慣です。

  • 何が実際に更新されているかを点検する。 カードやアプリストアの明細から、繰り返しの課金を探しましょう。忘れていたものこそ、この作業の目当てです。
  • 見つけたら解約する。 最後に使ったのがいつか思い出せないなら、今すぐ解約しましょう。いつでも入り直せますし、意図して入り直すサービスは、本当に欲しかったサービスです。
  • リマインダーを頭の外に置く。 点検を再実行する定期的なカレンダーの通知を設定するか、登録するときに各更新日をメモしましょう。狙いは、自動更新が飛ばすように作られた新しい判断を、あえて強いることです。
  • 登録時に摩擦を加える。 忘れられたサブスクの多くは、無料お試しから始まります。「あとで解約しよう」を、まず覚えていられない決意だと考えて、お試しを始めた瞬間に解約リマインダーを設定しましょう。

これは、買い物のきっかけを取り除くや、より広い使いすぎをやめる取り組みの背後にある、環境ファーストの考え方と同じです。その場で自分をつかまえることに頼るのではなく、その瞬間が隠れられないよう物事を整えるのです。

使っていないサブスクは、根っこのところで、注意をすり抜ける支出の話です。だから助けになる、より深い習慣は意識的な支出、つまり成り行きではなく意図して決めることです。ImpulseShield は、あなたが今も能動的にする買い物に対して、同じ原理で働きます。意図的で非公開のひと呼吸が、自動的な買い物を、もう一度「判断」に戻すのです。(繰り返しか買い切りか、という問いそのものについては、買い切り と サブスクをご覧ください。)

関連記事


参考文献

  • Baumeister, R. F. (2002). Yielding to Temptation: Self-Control Failure, Impulsive Purchasing, and Consumer Behavior. Journal of Consumer Research, 28(4), 670–676. https://academic.oup.com/jcr/article/28/4/670/1785555
  • Hagger, M. S., et al. (2016). A Multilab Preregistered Replication of the Ego-Depletion Effect. Perspectives on Psychological Science, 11(4). https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1745691616652873