欲しいものリスト法:買う代わりに、置いておく
要点 - 欲しいものリスト法とは、欲しいものを買う代わりにリストに加え、決めた時間を置いてから見直すことです。 - 効くのは、買いたい衝動が高まっては薄れるから。ほとんどの欲しい気持ちは、待つあいだに生き残りません。 - 現在バイアスをそっと直します。置いておくことで、今の自分だけでなく、未来の自分にも判断させられるのです。 - 24時間ルールと相性抜群。リストが商品を預かり、待ち時間が残りをやってくれます。 - 勝ちとは、「買わなかった」のに少しも寂しく思わなかったものたちです。
欲しいものリスト法は、このサイトでいちばん穏やかな技法かもしれません。なぜなら「ノー」と言うことを求めないからです。求めるのは「まだ、やめておく」と言うことだけ。欲しいものを買う代わりに、リストに加えて、あとで戻ってくるのです。たいていの場合、「あと」は決してやってきません。そして、それこそが狙いです。
仕組み
予定になかったものを買いたいという引っ張りを感じたら、その気持ちと戦わず、それに従いもしません。あなたはそれを置いておくのです。続けているウィッシュリスト、スマホのメモ、保存したカート、専用のリストなどに、日付を添えて書きます。そして見直しのタイミングを決めます。明日、来週、月の初め、あなたが守れそうな時点なら何でもかまいません。
戻ってきたら、実際の判断を下します。まだ欲しいですか? 1週間後にどう感じたかを知ったうえで、もう一度買いますか? 驚くほど多くの場合、答えは肩をすくめるような「まあ、どっちでも」です。そして肩をすくめられたら、それは勝ち。少しも我慢した気持ちにならずに、お金を守れたのですから。短い買う前に自分に問いかける質問のリストは、その見直しを、ただのハンコ押しではなく、手早く正直なチェックに変えてくれます。
なぜ「置いておく」が効くのか
欲しいものリスト法は、衝動買いの裏にあるまさにその仕組みを狙います。買いたい衝動は高まっては薄れる傾向があり、誘惑の瞬間に感じる強さは一時的なもので、たいていは待つあいだに生き残りません(Hoch & Loewenstein, 1991)。置いておくことは、その高まりを力ずくで抑え込むよう求めるのではなく、ただ自然に過ぎ去らせるだけなのです。
それは、私たちが時間をどう見積もるかという、より深い癖も正してくれます。私たちは誰しも、目の前のものを大きく見積もり、遠くのものを軽く見積もるようにできています。これは「現在バイアス」と呼ばれる傾向です(Frederick, Loewenstein & O'Donoghue, 2002)。誘惑の瞬間には「今すぐ手に入れたい」が大きく、「そのお金は貯めておいたほうがいい」はかすかです。ウィッシュリストは、その音量がもっと釣り合った瞬間へと、そっと判断を移してくれます。未来の自分に、一票を与えるのです。なぜ衝動がこう振る舞うのか、詳しくはなぜ私は衝動買いをするのかをご覧ください。
目に見える冷却期間
欲しいものリスト法は、要するに、リストを添えた強制的な冷却期間です。リストが商品を預かってくれるので、あなたが頭の中で抱えておく必要はなく、待ち時間が実際の仕事をしてくれます。だからこれは24時間ルールの自然な相棒になります。ルールがどれだけ待つかを決め、ウィッシュリストが商品の待つ場所になるのです。
実践的な注意を一つ。リストは、あなたが実際に見直す場所に置き、それぞれの項目の横に日付を添えましょう。「これを3週間欲しがっているのに、まだ買っていない」と目にするのは、どちらに転んでも役立つ情報です。ときにはそれが、その商品は買う価値がある、と確かめてくれることもあり、それはそれで結構なのです。この方法は買い物に反対しているのではなく、決めることに賛成しているのですから。
道具が役立つ場面
欲しいものリスト法は、衝動が薄れるまで欲しい気持ちを預かることで効くので、その効き目のすべては、そのひと呼吸が実際に起きるかどうかにかかっています。そして、それが起きることこそ、その場の勢いのなかではいちばん難しいのです。ImpulseShield が自動でやってくれるのは、まさにそこ。欲しい気持ちと買うことのあいだに、非公開のまま、あなたの端末の中で意図的なひと呼吸を保つので、あなたなら飛ばしてしまっていたであろう「置いておく」の一手が、ちゃんと起きるのです。
これを一時的な小技ではなく、日々の習慣として扱いたい方は、意識的な支出が全体を一つにまとめてくれます。
関連記事
- 買い物の24時間ルール — ウィッシュリストが頼りにする待ち時間
- 買う前の冷却期間とは?
- 買う前に自分に問いかける質問 — 見直しのために
- なぜ私は衝動買いをするのか? — 衝動が薄れる理由
- 衝動買いをやめる方法 — 完全な道具箱
参考文献
- Hoch, S. J., & Loewenstein, G. F. (1991). Time-Inconsistent Preferences and Consumer Self-Control. Journal of Consumer Research, 17(4), 492–507. https://academic.oup.com/jcr/article-abstract/17/4/492/1797243
- Frederick, S., Loewenstein, G., & O'Donoghue, T. (2002). Time Discounting and Time Preference: A Critical Review. Journal of Economic Literature, 40(2), 351–401. https://www.researchgate.net/publication/4981445_Time_Discounting_and_Time_Preference_A_Critical_Review