衝動買いをやめる方法

支出の30日ルール(と30日リスト)

30日ルールは、待機の手法の中で最も忍耐強い側にあります。衝動に駆られて必需品でないものを買う代わりに、それを書き留めてまる1か月待ちます。30日たってもまだ欲しくて、しかもやはり理にかなっているなら、買えばいい。けれどはるかに多くの場合、欲しい気持ちはいつの間にか蒸発していて、お金はそのまま手元に残ります。

これは24時間ルール一晩寝かせる方法の、長い待機バージョンです。考え方は同じで、時間がもっと長いだけ。だから、1か月待っても失うのは少しの忍耐だけ、という大きくて急がない買い物にとても向いています。

なぜ長い待機が効くのか

1か月というとやりすぎに聞こえるかもしれませんが、これはどんな良い「一呼吸」とも同じ仕組みに、ただ強度を上げて寄りかかっているだけです。

買いたい衝動は一時的なものです。突然の欲求の高まりは、長期的な好みを消し去ることなく一瞬だけ上書きします。しばらくの間、票数で上回るだけです(Hoch & Loewenstein, 1991)。1日たてば、その高まりはたいていしぼみます。30日たてば、ほぼ確実に消えていて、あとに残るのは本当に長続きする「欲しい」、つまり冷静な頭でもやはり選ぶであろうごく一部のものだけです。

長い期間は、現在バイアスに対抗するのが特に得意です。現在バイアスとは、目の前のものを過大に評価し、遠くのものを割り引いて考える、私たちに生まれつき備わった傾向です(Frederick, Loewenstein & O'Donoghue, 2002)。1か月あれば、最終判断を下すときにはもう「今すぐ手に入れたい」という引力はその場にいません。あとでその買い物を正当化しなければならない未来の自分が、実質的に決定を下すのです。

正直な注意点

ここで何が証明されているのかは、はっきり見ておきましょう。「仕組み」はよく裏づけられています。欲求はしぼみ、待つことで長期的な好みが勝つ、という点です(Hoch & Loewenstein, 1991Frederick, Loewenstein & O'Donoghue, 2002)。けれど「30日という長さがまさに理想」だと示した研究も、このルールで「X%節約できる」と示した研究もありません。そうした数字が引用されることはありますが、でっち上げです。30日は、大きな買い物に対する賢い初期設定、つまり目安であって、測定された結果ではない、と考えてください。

30日リスト

このルールは、リストの形にするといちばん続けやすくなります。「30日リスト」を書き連ねていきましょう。欲しいものが現れるたびに、いつ再検討していいかの日付を添えて書き加えます。これで抽象的なルールが、具体的で手間のかからない習慣に変わります。しかも自然に欲しいものリストを兼ねるので、欲しい気持ちがあなたを悩ませ続けたり、開いたままのカートに居座ったりせず、置いておく場所ができるのです。

使ううえでのメモをいくつか。

  • 待機の長さを買い物に合わせる。 30日は小さな欲しいものには求めすぎです。まる1か月は大きくて急がないものにとっておき、日常の買い物には短めの冷却期間を使いましょう。どの期間が合うか迷ったら、24時間ルールと30日ルールの比較がその使い分けを示してくれます。
  • リセットと組み合わせる。 30日ルールは無買チャレンジと相性がいいです。チャレンジが自由裁量の支出を止め、リストが先送りにした欲しいものを受け止め、待機がどれが生き残るかをふるいにかけます。

難しいのはルールを理解することではなく、衝動が大きく鳴っているときに待機を課すのを忘れないことです。その一呼吸はその瞬間に飛ばしてしまいがちなので、意志の力に任せるより、代わりに保ってもらうほうが助かります。ImpulseShieldは「欲しい」と「買う」の間にその待機を保ち続けます。非公開のまま、あなたの端末上で。だから30日の欲しいものは、買われるまでの道のりを自ら勝ち取らなければならなくなるのです。

衝動の背後にある心理はなぜ衝動買いをしてしまうのかを、手法の全体像は衝動買いをやめる方法をご覧ください。

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参考文献

  • Hoch, S. J., & Loewenstein, G. F. (1991). Time-Inconsistent Preferences and Consumer Self-Control. Journal of Consumer Research, 17(4), 492–507. https://academic.oup.com/jcr/article-abstract/17/4/492/1797243
  • Frederick, S., Loewenstein, G., & O'Donoghue, T. (2002). Time Discounting and Time Preference: A Critical Review. Journal of Economic Literature, 40(2), 351–401. https://www.researchgate.net/publication/4981445_Time_Discounting_and_Time_Preference_A_Critical_Review